記事
2025/12/26
朝倉星野家物語
朝倉の地にて、歴史や文化、宗教の調査・研究を続けております、坂田拓也と申します。 吉松家の調査を進める中で、私は「朝倉・須川は13世紀から筑後星野家の領地であった」という興味深い伝承に出会いました。戦国末期、義を貫いて散った猛将の遺児が、苦難の末にたどり着いた約束の地。 本物語は、実在の史料と伝承を...
2025/12/26
古賀新左衛門物語 〜朝倉古賀家と比良松の始まり 〜
【序文】 本物語は、朝倉吉松家に伝わる系譜を元にし、朝倉古賀家に関する公開情報および地域資料に基づき構成されています。会話や情景描写には著者の推察による創作を含みますが、激動の時代を生き抜いた先人たちの想いに忠実であることを旨としています。(著:坂田 拓也)序章:少弐の血と誇り我が名は古賀新左衛門重...
2025/11/26
吉松家全史物語について
この物語は、吉松家に伝わる系譜および朝倉地域の郷土史、史実に基づき構成されています。登場人物の会話や細かな情景描写については、歴史的背景を鑑みつつ、著者の想像による創作を交えて補完しています。 史実の行間に隠された「先人たちの想い」を蘇らせる、事実に基づいた物語としてお読みいただければ幸いです。はじ...
2025/11/26
あとがき
この物語を書き上げたのは、2025年。日本がかつての戦争を終えてから、ちょうど80年という節目の年です。けれど私の目には、いまの日本が、どこか「戦前」のような、得体の知れない重苦しい空気に包まれているように見えます。少子化やデジタル化という社会構造の変化の中で、日本がかつて世界に誇った経済力は、みる...
2025/11/26
第六章:近現代
1. 近代化と一族の離散さて、時代は明治維新へと進みます。チョンマゲが切り落とされ、刀が廃止され、身分制度が崩れた激動の時代。それは、吉松家にとっても『職業選択の自由』が得られた、新しい時代の幕開けでした。かつて堀川の難工事や水車発明に尽力した『田中吉松家』。彼らは田中村から姿を消しますが、それは決...
2025/11/26
第五章:江戸期
1. 記録を守る戦い【主人公:第35代 吉松種政(よしまつ たねまさ)/宮野吉松家】戦国の世が終わり、徳川の天下となって久しい。私の名は吉松種政。かつて朝倉の地で剣を振るった先祖たちの物語は、いまや古老が語る昔話の中にしか存在しない。歴史の表舞台から去った私たち吉松家が直面していたのは、『忘却』とい...
2025/11/26
第四章:安土桃山期
1. 古賀家との出会い【主人公:古賀新左衛門重儀(こが しんざえもん しげよし)】我が身に流れる血は、かつて九州を統べた名門・少弐(しょうに)家のものだ。少弐家は大蔵氏が没落した後に大宰少弐の職を賜り筑紫を支配した武藤資頼を祖とし、鎌倉の世、元寇(げんこう)の襲来で、元軍を撃退し、日本を守り抜いた英...
2025/11/26
第三章:室町・戦国期
13世紀末から14世紀初頭にかけて、鎌倉幕府は深刻な行き詰まりを迎えていた。元寇という未曾有の外敵を退けたものの、幕府が元寇を抑えた武士達に恩賞を与える土地はなく、御家人たちの不満は蓄積していく。幕府は財政的にも軍事的にも疲弊し、かつての結束力を失っていた。この隙を突いたのが、後醍醐天皇である。天皇...
2025/11/26
第二章:平安・鎌倉期
奈良の都で大仏建立の槌音が響いていたころ、遠く離れた筑紫の朝倉の地にも、時代の軋む音が届いていた。天平15年(743年)。朝倉の空は、ねっとりとした湿気を帯びていた。 恵蘇八幡宮の社殿にて、第3代当主・吉松定秀(よしまつさだひで)は、都から届いた太政官符(お触れ書き)を前に、震える指先を抑えることが...
2025/11/26
第一章:古代・創世記
土地の記憶私が立っているこの福岡県朝倉の地は、吉松家が生まれるはるか以前から、歴史の大きな節目において重要な役割を果たしてきた。 足元の土を踏みしめる。湿り気を帯びた黒い土の匂いが鼻孔をくすぐる。吉松家に伝わる古びた系図によれば、我が吉松家の初代・定家が歴史の表舞台に登場するのは西暦661年のことだ...
2025/11/25
【番外編】吉松家の調査を終えて
2025年11月。約1年をかけて進めてきた吉松家の先祖調査に、ひとまずの区切りをつけることができました。この1年は、歴史書を読み、現地を歩き、人に話を聞き、系図を組み直すという、とても濃密な時間でした。調査を始めたきっかけもともと歴史が好きで、自分が暮らす朝倉という土地の古代史をもっと深く知りたい。...


